出産の事

入院したいきさつはまあそういうことなんですが、一日目の朝、点滴を打ってもあまりおおきな変化は見られず、次の日また朝から点滴。前日よりピッチをあげて、夕方頃には陣痛が来ました。でもすぐに陣痛促進剤が切れて、まあまた明日に繰り越しになるかなって話だったんです。が。
えっと、点滴終わった六時間後も陣痛が治まりません。15分置きくらいにくるゲリのときのような痛みに、「ええと、これこのまま朝を迎えるのとか無理なんスけど・・・!」と耐えきれず、ナースコールを鳴らしたわけです。というわけで陣痛室に移動(二人のナースに支えられながら生まれたての子鹿のような足取りで)。んで病院からおかんとダンナに連絡を入れてもらいました。
陣痛室に入ってからはそれはもう殺してくれと言わんばかりの陣痛が何度も何度もやってきて、看護婦さんにはまだですかって何度も聞きましたが、「あーまだ開いてないねー、もうちょっと!」と軽くいなされ、もうちょっとってどれくらいやねん!!と声にならない声を頭の中で響かせておりました。
隣の陣痛室でも陣痛に耐える声が、いたいよーいたいよーって聞こえてくるんですけど、なんか私ほど痛そうな感じじゃなくて、無意味に「勝った・・・!!!」とか思ってました。
まだ日の明けぬ明朝にどんどん痛さを増してきて、苦しみのあまり周りにあるものをがんがん叩いたりダンナとおかんが腰とかをさすってくれてるのを払いのけたりしてました。もう痛さで必死だった。
何時間も何時間も耐えて、どれだけ時間が経ったのか自分には分からなかったけど、あーもうこりゃダメだと思ったとか、もういい、もういいから早く出させて!と思ったのか(たぶん後者)ナースコールで必死に訴えて、分娩室に入ったのが翌朝の九時過ぎ。
それからは早いものでして、まあ最初はいきみかたが分からなかったのですがコツを掴むと助産婦さんが「一回いきむの止めて!」って言うのも聞かず自分でもセーブできないくらい連続でいきんでしまい、頭からぷるーんと産まれてきたわけなんですよ。それはもう擬音にすると「にゅぽーん!」くらいの勢いで。そしてその反動で会陰切開する間がなくて裂けちゃいました。あらま。
娘は産まれてすぐにほにゃぁとやる気のない産声を上げたかと思うと、助産婦さんにお風呂に入れてもらって気持ちよさそうにして、そのあとはおとなしくまどろんでました。

入院生活の一週間、いろんな看護婦さんたちに支えられて、今実家に戻ってきた訳なんですが、一人で何から何までやる事の大変さを身にしみています。ってゆーかもうすでに産後マタニティブルーまっただ中だしね☆

ちなみに娘ですが、産まれた瞬間はダンナにそっくりって言われたのに、昨日退院するとき主治医のお姉さんにはお母さんそっくりって言われました。だんだん私に似てきたようです。うわー!!ごめん!!ごめんよ娘!!